著者は語りかけます。
国家や地方自治体が地域社会の閉塞状況を打破するために様々な政策課題に取り組んでいるが、私にはなかなか実効性を発揮できていない。
日本の各地で出会った人々は、その現状にプロテストすることだけでなく、抗議を超えてむしろ未来へのイマジネーションをバネにして自分たちで新たな社会づくりに実際に取り組み出している人々である。
すなわち彼らは社会のデザイナーであると呼んでよいのだろう。私はそういった社会を[創造社会 クリエーティブソサエティ]と呼びたい。
空洞化し瓦解した中心市街地が存在し、グローバルな生産活動に敗れた地場産業の姿がある。しかしそんな厳しい環境の中で、私に幾つかの希望の火を思い出させてくれる個人やグループによる活動があり、より良き社会創造に向けて胎動する姿を見ることができる。
この本で著者は、地域の人びとの構想力、地域の社会デザイン力を評価「クリエーティブソサエティ&ソーシャルデザインへのアプローチ」で、10か所を超える「社会デザインモデル」を紹介しています。経済論や文化論といった学術書でなく、市民たちが自分たちで構想した地域自立の経営の実践記録であり、市民の構想力を理論づけた地域経営の実学書で、足元の地域から社会創造のドラマがはじまっているとしました。
ここから地方にあって次の時代への地域の創造力の評価を知ることができます。その評価に各地域が地域自立の経営を学び地域の人々が自信と相互の信頼感を得て、足元から希望と幸せを創造する地域社会がはじまります。